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2007/12/30

赤毛のアンに隠されたシェイクスピア

今、この本を読んでいます。

『 赤毛のアンに隠されたシェイクスピア 』 松本侑子 (著)

とにかく、読んでいて、おもしろい。
シェイクスピアのことも、英米の文学や古詩のことも、何も知らない私ですが、「赤毛のアン」に隠された謎が一つひとつ解き明かされていくようで、「そうだったのか。」「なるほどー。」の連続です。
「モンゴメリの世界」にどんどん入り込んでいっている気がして、心地よい気持ちです。

それにしても「赤毛のアン」に散りばめられた「引用」の多さ。
松本侑子さんは、これは?と気になる表現を700箇所以上もピックアップし、インターネット上のGoogleで一発検索なんてない時代に、一つひとつ、その引用元を探し出していきます。
そして、その「引用の背景、モンゴメリーの意図」が、見つかっていく過程は、自分のことのように「どきどきわくわく」ものです。
「探究心」が満たされていきます。
しかし、松本さんの徹底調査ぶりには本当に恐れ入ります。

アーサー王伝説のエレーンのお芝居だって、それこそ「何のことだかチンプンカンプン」でした。
ギルバートが暗誦でアンを「まっすぐ見た」詩の内容を知り「おーっ」と頷きました。
とにかく、本を読んでいる時には、何も知らずに、何だか唐突だなあとも思いつつ、物語の一場面として読み過ごしてきた、その一つひとつのシーンや台詞に、もうひとつの世界があることを知り、唸ってしまうのです。

引用元やその背景を知っている欧米人にとって、何も知らない私のような人と比べて、この作品 「 Anne of Green Gables 」 には、何倍もの魅力が詰まっているでしょう。

私はこのようなおじさんになってから「赤毛のアン」を初めて読みましたが、そのすぐ後にこの松本侑子さんの本を読むことが出来て、とても幸せです。

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